皆さん、こんにちは!トクギマンです。
突然ですが、皆さん、ラーメン屋さんに行ったとき、こんな経験ありませんか?
注文したラーメンが来るまでの間、ふと視線を上げると、そこには……
「一杯のラーメンに込めた店主の魂」
「豚骨を24時間煮込み、秘伝の醤油と選び抜かれた麺が織りなす至高の一杯」
「幼き日の祖母の教えが、今、このラーメンに宿る」
といった、まるで文学作品のような、店主のこだわりポエムがずらりと壁に貼られている光景。
ええ、ありますよね?あれ、私、いつも思うんですよ。
1. 読み始めると止まらない「ポエムの魔力」
最初はね、「へえ、こだわりがあるんだな」くらいの気持ちで読み始めるんです。だって、ラーメンが来るまで手持ち無沙汰だし、スマホをいじるのもなんか違う気がするじゃないですか。
で、読み進めるうちに、だんだん引き込まれていくんですよ。
「なるほど、この豚骨はただの豚骨じゃないんだな…」 「え、タレにそんな隠し味があったの!?」 「店主、そんなに苦労してこの店出したんだ…」
気づけば、私はもう、単なるラーメンを待つ客ではなく、店主の半生を追体験するドキュメンタリー番組の視聴者と化しているわけです。
そして、脳内ではBGMが流れ始めます。たぶん、NHKのドキュメンタリーとかで使われそうな、ちょっと重厚で感動的なやつ。
2. ラーメン着丼!ポエム、まさかの途中退場
そんな感じで、ポエムの世界にどっぷり浸かっていると、突然やってくるのが「はい、お待たせしました〜!」の声。
ラーメン着丼!
…え、マジか。まだ「店主が初めて豚骨スープに失敗し、涙を流した夜」の途中なんですけど!?
いやいや、目の前のラーメンはアツアツだし、早く食べないと麺が伸びちゃうし。なんなら、丼から立ち上る湯気と香りが、「早く私を食べてくれ!」と全力でアピールしてくるわけです。
葛藤ですよ、葛藤。
「いや、ちょっと待って!このポエム、あと3行でクライマックスなんだから!」 「でも、ラーメンが一番美味しいのは、この瞬間なんだ!」
3. トクギマン的結論:ラーメンは食べるもの、ポエムは「また今度」
で、結局どうなるかって?
大抵の場合、私はポエムを途中で諦めます。
だって、ラーメンは待ってくれないんですもの!せっかくの美味しいラーメンを、冷めてから読むポエムのために犠牲にするなんて、そんなバカな話はありません。
もちろん、食べながらチラチラ視線を送ることはありますよ。
「(ズルズル)…あ、ここは『試行錯誤の末、辿り着いた黄金比』のくだりだな…(ズルズル)」
でも、真剣には読めない。口の中はラーメンでいっぱいだし、心は「早く食べたい」でいっぱいだから。
食べ終わった後にもう一度読もうかな、とも思うんですが、満腹になった頭では、どうにもあの感動的なポエムの世界には戻れないんですよねぇ…。むしろ、「店主のこだわり、美味かったぜ!」で完結してしまう。
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